牛タンの煮込み料理の定番といえばタンシチュー。
牛タンはそのまま焼いて食べるのも良いですが、タン先といった硬い部位は煮込むのがおすすめです。
やわらかくとろけるような牛タンシチューを味わうには、圧力鍋が鍵を握ります。もちろん無くても作れますよ。
この記事では、圧力鍋のありなしに合わせた人気レシピをご紹介していきます。
本格的なものから、市販ルーやフライパンを使った簡単な作り方まで掲載しているので参考にしてくださいね。
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もくじ
牛タンシチューの圧力鍋なしのレシピ
自宅に圧力鍋がない場合でもタンシチューの調理は可能ですし、鍋がない方はフライパンでも問題ありません。
圧力鍋があるケースよりも多少時間はかかってしまいますが、遜色ないくらいやわらかく、美味しいでき上がりになりますよ。
贅沢したい日や特別な日、時間のある休日などに是非チャレンジしてみてください。
それでは圧力鍋なしの人気レシピを見ていきましょう。
クックパッドで人気「薄切りタンシチュー」
まずご紹介するのは、クックパッドで人気のレシピ。もちろん圧力鍋は不要です。
- 牛タンを薄切りにします。
- 鍋でにんじん、ジャガイモを茹でてブイヨンを作ります。
- 牛タン、バターで炒めた玉ねぎ、赤ワイン、デミグラスソース等を入れて1〜2時間程度煮込んだら完成です。
こちらのレシピでは牛タンが薄切りであることがポイント。スーパー等で販売されている薄切りタンはそのまま使用します。
一方、コストコ等で購入できる牛タンブロックの場合は、5mm程度の薄切りにしておきましょう。
なお、煮込み時間は、ご家庭のコンロや使用する調理器具によって変わってくるため、調整してみてくださいね。
厚切りが食べたい欲張りさんは「炊飯器の牛タンシチュー」
「圧力鍋なしでも厚切りタンシチューが良い!」という方におすすめなのは、炊飯器を使用したレシピです。
- フライパンで牛タンに焼き目を付けます。
- 炊飯器に牛タン、赤ワイン、炒めた玉ねぎやローリエを入れて、通常モードで炊きます。
- 調理が終わったら、牛タンとローリエ以外の食材をフードプロセッサーにかけ、鍋に戻します。
- デミグラスソースやコンソメと一緒に再び牛タンを煮込んだらできあがり。
炊飯器は早炊きモードではなく、通常モードで炊くのがポイントです。
炊飯器を使用するとあって、目を離していても安心です。それでいてほろりとやわらかいタンシチューに仕上がりますよ。
フライパンだけで作る「タンシチュー」
自宅にフライパンしかない場合も、タンシチューを作ることは可能です。
- 牛タンをフライパンに入れて焼き目を付けます。
- バターやにんにくを熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒めます。
- フライパンに牛タンを入れ、赤ワインと水を入れて1時間煮込みます。
- 煮込みの間に別のフライパンでにんじんや玉ねぎ、マッシュルームを炒めます。
- 煮込み終えた食材とデミグラスソース、トマトピューレ等を加えて煮立たせたら完成です。
長時間煮込むとワインの成分がとんでしまう、と思う方もおられるかもしれません。
確かにアルコールはとんでしまいますが、これはタンをやわらかくするための役割です。赤ワインに含まれている栄養素までは失われませんので問題ないでしょう。
また、別のフライパンがないという方は、煮込み終わったフライパンを再使用してくださいね。
調理時間はかかりますが、手間をかけた分、絶品のタンシチューが完成するはずです。是非お試しあれ。
簡単に作れる「市販ルーのタンシチュー」
市販のビーフシチューのルーを使ったお手軽レシピです。
ルーの味付けがもともと美味しく整えられているので、少ない材料で簡単に作れますよ。
- フライパンで牛タンに焼き目を付けておきます。
- 鍋に牛タンと野菜を入れ、水を加えて煮込みます。
- 灰汁が出なくなったら赤ワインとケチャップを加えて5時間程度煮込みます。
- 最後に市販ルーを溶かします。
煮込みに必要な材料は、赤ワイン、ケチャップ、市販ルーだけと非常にシンプルです。「用意するものが多いとちょっと面倒…」という方も気負わずに作れます。
こちらのレシピも煮込み時間は長いですが、工程自体は難しくありません。
調理時間がかかる分、やわらかく美味しいタンシチューが堪能できますよ。
牛タンシチューの圧力鍋を使ったレシピ
タンシチューを作る際は、圧力鍋が最も手軽です。
圧力をかけることで、牛タンは噛まなくても良いほどに柔らかくなり、味も染み渡るため深みのある味わいに。
また、煮込む時間も短く、時短という観点からもおすすめです。
ここからは、そんな圧力鍋を用いたタンシチューの人気レシピをご紹介していきます。
本格派!「圧力鍋でやわらかタンシチュー」
まずご紹介するのは、デミグラスソースも全て手作りするレシピ。
このレシピのタンシチューは、出来上がりの煮汁はさらっとしており、あっさり味が好みの人には特におすすめです。
- 圧力鍋に牛タンブロックと水を入れて加熱し、沸騰したら約10分茹でます。
- 牛タンを洗って水気を拭き取り、半分にカットします。
- 圧力鍋に牛タン、水、赤ワインやトマトピューレ、ウスターソース、固形スープの素、ローリエ等を加えて煮込みます。
ローリエがない場合は、同じシソ科のローズマリーや香りが似ていると言われているバジル等で代用しましょう。
圧力鍋で煮るだけとあって簡単なうえ、調理時間はわずか60分。
ソースを手作りしてこの時短っぷりは魅力的ですよね。
まるで豆腐?やわらか「タンシチュー」
先ほどとは変わり、こちらは市販のデミグラスソース(缶)を用いるレシピ。
レストランでもよく見かけるようなとろみのついた仕上がりになります。
- 牛タンに焼き目をつけてから、下茹でしておきます。
- 圧力鍋で野菜を炒めたら牛タンを加え、野菜ジュースとデミグラスソースを加えて煮込みます。
多くの市販ソースの原材料には「ブイヨン」と表記されておりますので、煮込み料理に不可欠なだしをとる必要はありません。
ただ、このレシピでは、野菜ジュースを加えることでうま味をプラスしているのがポイントです。
加えて下茹で前に牛タンに焼き目をつけています。手間ではありますが、この工程によってうま味を閉じ込めているというわけです。
味の染み込んだタンは、おはしだけでほろっと崩れるやわらかさ。心ゆくまでタンを味わえることでしょう。
ちなみに皮付き牛タンの場合には、一度下茹でをすると皮を削ぎやすいようですよ。
ほぼ手間要らず!「電気圧力鍋のタンシチュー」
電気圧力鍋をお持ちの方は、もっとお手軽にタンシチューを作ることが可能です。
- 牛タンに焼き目をつけたら、野菜も一緒に炒めます。
- ローリエや赤ワイン等を加え、煮込みモードに設定して調理開始します。
- 終わったらデミグラスソース、ケチャップ等の調味料を加えて約5分煮詰めます。
これまでのレシピでは、下茹でと煮込む工程で牛タンを二度煮る必要がありました。
が、こちらのレシピでは、焼き目を付けた後お持ちの電気圧力鍋を「煮込みモード」にセットして終わるのを待つだけ。
調理が終了してからデミグラスソース、ケチャップといった調味料を加えるため、手間も要りません。
忙しい方にとっては最適のレシピと言えるでしょう。
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番外編:タンシチューは牛タンの救済にもなる?
タンシチューは言わば牛タンの救済レシピです。
その理由は、牛タンをそのまま食べられなかったとしても、タンシチューにすることで美味しく食べることができるためです。
牛タンの硬い部位や、臭み抜きが上手くいかなかった場合には特におすすめです。
詳しくご紹介していきます。
硬い部位の救済
牛タンブロックの下処理をしていると、スジやタン先といった硬い部位が出てきます。
もちろんこの部位を焼いて食べることもできます。
が、やはり弾力があることから、煮込み料理に使った方が、より美味しく食べられるでしょう。
ちなみにお肉屋さんも、こういった硬い部位は煮込み料理にすることを推奨していたりします。
部位ごとに適した使い道については、牛タンの部位別の特徴とおすすめの食べ方にて詳しく解説しています。
臭み抜きが上手くいかない時の対処法
海外産の牛タンには臭みがあることが多いですが、この臭み抜きは手間のかかる作業でもあります。
この作業を念入りに行わなかった場合、臭みが残ってしまい、焼いて食べたときに独特の味を感じることも。
そんな臭み抜きが上手くいかなかった時、牛タンを救済するレシピがタンシチューです。
赤ワインといったアルコールや、ローリエといったハーブ、うま味であるブイヨン。
極め付けはデミグラスソースの濃い味が臭みを消してくれます。
せっかく購入した牛タンを焼いてそのまま食べられないのは残念ですが、この機会にタンシチューにトライしてみるのも良いかもしれません。
焼いて食べるのも楽しみたいという方は、牛タンの下処理方法を参考にどうぞ。
牛タンシチューの圧力鍋ありなしに応じたレシピまとめ
圧力鍋があると手軽に調理できるものの、ない場合でもタンシチューを作ることは可能です。
手間暇はかかりますが、時間をかけて味を染み渡らせた牛タンはほろっとやわらかく、深い味わいを堪能できるでしょう。
また、タンシチューは、牛タンの硬い部位や臭み抜きが上手くいかなかった時の救済メニューでもあります。
困ったときにも是非お試しください。
煮込みレシピの幅をもっと広げてみたい方は、牛タン煮込みの和風レシピ9選も参考にどうぞ。