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妊婦は焼肉を食べても大丈夫?妊娠中の注意点とジンクスについて解説


結論から言うと、妊娠中に焼肉を食べること自体は問題ありません。

本記事では、妊婦さんが焼肉を安全に食べるための注意点や、おすすめの部位、焼肉と妊婦にまつわるジンクスについて詳しく解説します。

妊娠中に気を付けたいトキソプラズマ症の感染や、食べ過ぎに注意しながら、ご家族や友人と安心して焼肉を楽しんでくださいね。

妊娠中は焼肉を食べてもいいの?

妊娠中は焼肉を食べてもいいの?
妊娠中でも注意点を守れば、焼肉を食べることは問題ありません

妊娠中の食生活はお腹の赤ちゃんにも影響を与えるため、本当に焼肉を食べても大丈夫なのか、不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。

妊婦さんが焼肉を食べるときには、母体や新生児に影響を及ぼすおそれのある、トキソプラズマ症や食中毒に感染しないように気を付けることが大切です。

事前に安全な食べ方を把握したうえで食べるようにしてくださいね。

妊娠中の焼肉はトキソプラズマ症に注意

妊娠中の焼肉はトキソプラズマ症に注意
妊婦さんが焼肉で特に気を付けたいのが、トキソプラズマ症への感染です。

トキソプラズマ症とは、トキソプラズマという寄生虫によって引き起こされる感染症で、牛や豚・鶏の肉、猫の排泄物などから感染するケースがあります。

かかった場合でも健康な人の多くは無症状で、妊婦さんも検査等で発覚するまで気が付かないことがあります。

しかし、胎盤を通じてお腹の赤ちゃんが感染すると、何らかの障害や、重症化による流産につながる場合があるため注意が必要です。

母子感染の確率は約30%と言われており、重症化を防ぐ薬もあるため、過度に恐れすぎず、適切な食べ方で予防していきましょう。

焼肉でトキソプラズマ症に感染する原因

原因
  • お肉が生焼けでしっかり焼けていない
  • 生肉に触れた箸を使って食べている
  • 生肉を切ったまな板や包丁でそのまま野菜を切っている

焼肉によるトキソプラズマ症の感染は、十分に加熱されていないお肉にトキソプラズマが寄生していた場合に起こります。

生肉に触れたトングや箸、まな板などには、日頃から気を付けている方が多いかと思います。妊娠中はそれに加えて、しっかり焼いたお肉を食べるようにしましょう。

トキソプラズマ症の症状

先述した通り、トキソプラズマ症に感染しても、健康な人であればほとんどの場合は無症状と言われています。

症状が出た場合でも、多くは発熱や倦怠感、筋肉痛などの風邪のような症状です。

万が一「感染したのではないか」と不安に感じるときは、かかりつけの医師に相談してみましょう。

妊婦が焼肉を食べるときのポイント&注意点

妊娠中に美味しく安全に焼肉を食べるために、気を付けたい注意点をまとめました。

妊娠中の焼肉の注意点
  • 生焼けを避けるためお肉をしっかり焼く
  • レバーに含まれるビタミンAの過剰摂取に注意する
  • カロリーの摂り過ぎに注意する
  • 辛いものの食べ過ぎに注意する
  • お肉以外に野菜もバランスよく食べる

それぞれ詳しく解説していきます。

妊娠中の基本的な食事については、厚生労働省の情報提供も参考にしてみてください。

生焼けを避けるためお肉をしっかり焼く

大前提として、妊娠中の焼肉ではお肉を十分に加熱することが大切です。

生焼けの状態や、レアステーキのような火が十分に通っていないお肉を食べるのは避けてくださいね。

お肉の中までよく火を通すことによって、トキソプラズマ症や食中毒の予防になります。

レバーに含まれるビタミンAの過剰摂取に注意する

レバーにはビタミンA(レチノール)が多く含まれています。

レチノールは皮膚や粘膜を健やかに保つ働きがある一方で、妊娠中に過剰摂取すると、お腹にいる赤ちゃんが形態異常を引き起こす恐れがあると言われているため、摂取量に注意が必要です。

妊娠中は貧血になりやすく、鉄分を意識的に摂取している妊婦さんもいらっしゃるかと思います。

焼肉で鉄分を摂りやすいレバーですが、少量にとどめ、食べ過ぎないように気を付けましょう。

牛レバー(生)100gあたりに含まれるレチノール量は1,100㎍。妊娠中のビタミンAの摂取推奨量は以下の通りです。

年齢 ビタミンAの食事摂取推奨量(µgRE/日)
18〜29歳(妊婦初期・中期) 650
18〜29歳(妊婦末期) 730
30〜49歳(妊婦初期・中期) 700
30〜49歳(妊婦末期) 780

参考:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)

カロリーの摂り過ぎに注意する

妊娠中も焼肉は楽しめますが、食べ過ぎは避けてしっかり体重管理に努めましょう。

部位によっては高カロリーや脂肪が多いものもあるため、選ぶ部位や食べる量を調整し、バランスよく食べることが大切です。

辛いものの食べ過ぎに注意する

焼肉ではキムチをはじめとした辛いサイドメニューも定番ですが、食べ過ぎると胃腸の不調や下痢を引き起こすケースがあります。

辛いものを食べること自体は問題ありませんが、撮り過ぎや刺激の強い激辛料理には注意してください。

お肉以外に野菜もバランスよく食べる

妊娠中はバランスのいい食生活が大切です。焼肉ではお肉に偏らず、野菜やお米なども一緒に食べるようにしましょう。

特に妊婦さんが意識的に摂取したい栄養素が、緑黄色野菜に多く含まれている葉酸です。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂ると、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを減らせると言われています。

焼肉に合う美味しい野菜は、焼肉の定番野菜を参考にしてみてくださいね。

焼肉で付け合わせの野菜。定番から変わり種の栄養価と食べ方をご紹介

妊婦におすすめの焼肉の部位は?

妊婦におすすめの焼肉の部位は?
妊娠中の焼肉の注意点を踏まえたうえでの、おすすめの部位を紹介します。

焼肉屋さんでのメニュー選びや、ご自宅で焼肉を食べるときの参考にしてみてください。

もも、ヒレ、牛タンがおすすめ

妊婦さんには、もも肉やヒレ肉といった赤身肉がぴったりです。

脂肪が少なくタンパク質が多く含まれているため、妊娠中の焼肉メニューとしておすすめできます。

また、牛タンも比較的脂肪が少なめで食べやすく、妊娠中に必要な鉄分や葉酸を摂取できるためおすすめです。

妊娠中の牛タン摂取については、牛タンは妊娠中に食べても大丈夫?の記事を参考にしてくださいね。

牛タンは妊娠中に食べても大丈夫?トキソプラズマ症を把握して予防すべき

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ホルモンは部位やカロリー過多に注意

ホルモンは妊娠中に食べても問題ありませんが、部位の選び方と食べ方に注意したいところです。

レバーやハツはホルモンの中では比較的低カロリーですが、ビタミンAが多く含まれるため食べ過ぎに気を付けましょう。

また、ギアラや牛タンなどはホルモンの中ではカロリーが高め。体重管理の観点から、適量にすることが望ましいです。

結局のところ、偏りなくバランスのいい食事を心がけることが大切だといえます。

食べてはいけない肉はユッケやレアステーキなど

逆に妊娠中の焼肉で避けたいのが、ユッケやレアステーキなどの十分に加熱されていないメニューです。

しっかり焼かれていないお肉は、赤ちゃんに影響を及ぼすこともあるトキソプラズマ症への感染や、食中毒のリスクがあります。

焼肉を食べてはいけないわけではありませんので、これらのお肉は控えながら焼肉を楽しみましょう。

妊娠中に焼肉を食べると陣痛が来るというジンクスがある?

妊娠中に焼肉を食べると陣痛が来るというジンクスがある?
妊娠と出産にまつわるジンクスが数多くある中で、焼肉にも「焼肉を食べると陣痛がくる」といったジンクスがあります。

しかし、こういったジンクスには医学的な根拠がありません。

体験談でも、たまたま臨月に焼肉を食べた後に陣痛がきたり、出産時期とのタイミングが重なったりしていたケースが考えられるでしょう。

ジンクスはあまり気にしすぎず、注意点を守りながら焼肉を食べれば大丈夫です。

まとめ:妊娠中も注意点を守れば焼肉を楽しめる!

まとめ:妊娠中も注意点を守れば焼肉を楽しめる!
妊娠中でも、お肉をしっかり焼くことと、ビタミンAの過剰摂取や食べ過ぎに気をつければ、安心して焼肉を楽しめます。

感染症は日常的な予防対策が大切なので、お肉に対して神経質になりすぎる必要はありません。

牛肉はタンパク質や鉄分などの栄養素を摂取できる魅力的な食材です。
今回ご紹介したポイントを意識して、いろいろなメニューを組み合わせながら焼肉を堪能してくださいね。

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